アジアに生きる「日本人」として

台湾,タイから帰ってきてすっかり日本的な生活を取り戻している今日この頃です。
しかしアジア,ワールドスタンダードで物事を捉えてみると,いつもの道が違って見えたりするな〜なんて思ったりします。それらを色んな面に前向きに生かしていきたいと思っています。


その反面,筆舌に尽くしがたい思いが頭から離れないのも如何ともしがたい事実なのです。日本を離れていたからこそ見えてくる,アジアから見た「日本」というポイントです。以前アメリカに滞在していたときには,日本の良い点ばかりが目につきました。今回はわずかな時間の旅でしたが,自分が知らなかった側面や日本が発展しているからこそ感じる「平和呆け」を感じることとなりました。


一つに日本がアジア各地に侵略していった戦争時のインパクトは根深く残っているものだと感じました。あるタイの研究者には,「自分たちの地域にも是非訪れてくださいね。そこには(日本と関連したものとして)戦争の祈念碑(たぶん戦没者のためのものかな?)があるんですよ。」などとおっしゃっていました。
また,自分の祖母は台湾生まれです。あまり詳しく聞いたことがなかったため,考えたこともあまりありませんでした。よくよく母親に聞いてみたらどうも祖母の両親は台湾総督府で働いていたということです。そんな歴史について自分の台湾の友だちはもちろん詳しく知っていました。非常に恥ずかしさを感じた瞬間でした。


戦争については過去の歴史になりつつある日本ですが,アジア諸国はそうは見ていないのではないかと思います。怨恨のようなものを多くの人に植え付けてしまっているものだと感じます。一方で民間レベルでの交流や日本のテクノロジーが果たしている役割は大きいものですね。アジアにおける日本の役割ってどんなものなのだろうって思います。アジアの圧倒的な発展を目の当たりにすると,日本人であることのアイデンティティについても考えさせられます。日本製品の品質の良さ(けど高い),基本的にお金持ち(そうか??)云々などとカテゴライズされそうです。日本人の良いところって何?日本の良さってわかっているのか?日本人のおもてなしはどんなもの?自分がまだまだ知り得ていない所がありすぎます。一アジア人,日本人としてアジア,そして日本についてもさらに学び,色んな側面を発信していきたいと思いました。


今日はビーフン+ナンプラーでアジアを再び感じることといたします(笑)