こんな瞬間のために

授業のリフレクション。何が上手くいって,何が上手くいかなかったか。なぜ上手くいって,なぜ上手くいかなかったのか。生徒は何を学習したのか。何を学ばせたかったのか。よりよい方法はなかったか。次の時間に取り組む時にはどこをどのように改良するのか。・・・などなど。


ここのところ,授業計画をしっかり立て,教材準備をし,生徒の思考の流れを整理しながら,学習が上手く進むように展開を整えながらの日々が続いています。


しかし,いくら準備をしても授業が上手くいかないことがある(全て自分の経験)。真面目に取り組ませようと考えれば考えるほど,授業が上滑ってしまう。自分の理想だけが先行してしまって,生徒が置いていかれたときにそうなりがちなのかもしれません。


先週,昨日の授業とそこそこ展開したのは全て生徒のおかげ。完全なる計画ミスでした。それも生徒が「無理をして」食いついてきてくれたからできたことであって・・・活動に取り組ませた中で上手く取り組ませることができなかったことを猛省しました。


昨晩は今日の授業をどうするか,ダメだったところをプラスに転じるにはどうするべきかを考えました。考えの中で中心になったことは,「遊び心」です。中学生には,いくら理論的に優れた実践を展開しようとも,面白くない,難しいことには間違いなく通じていかない,と感じます。難しいことを如何に楽しませながら楽習させるか。その辺りを深めることは無駄ではないと思っています。


「遊び心」を持って取り組んだ今日の授業。リプロダクションをカードめくり形式で取り組ませてみました(詳しくはそのうち明らかにします)。生徒の様子は,悲鳴・奇声(笑),そして歓声。終わりを告げても「まだやりたい」と何度もせがまれました。その後取り組ませた真面目なリプロダクションに大変意欲的に取り組んでくれました。目先のことに捕らわれ忘れかけていたこの感覚。ちょっとしたブレイクスルーでした,私にとっては。


今日の授業は楽しすぎました。