理論と実践を繋ぐもの

そろそろ梅雨も明けるのかなと思っているのですが,今日も雨続きの我が地方,今日もとても蒸し暑く,いい加減にしてほしい!と思っている今日この頃です。九州北部豪雨の被害も至る所で耳にすることがあり驚くことばかりですが,朝の情報番組「とくダネ!」で,その被害を現地からレポートしている映像において自分が大学生の特に住んでいたアパートが何度も写されていたのもとても驚いたところです・・・。頑張ろう九州北部!


ここのところは理論を実践していくことを考えているのですが,理論的なことを考えているとそのことばかりにとらわれてしまっていたので,芯を外さずに生徒用にアレンジしていくことをしようと思っています。生徒にとってわかりやすく,かつ生徒の努力を要するscaffoldingを与えることで生徒のやる気を高め,チャレンジングな課題にも率先して取り組んでいくことで英語の力をバシバシ伸ばしている田尻悟郎先生のVTRを見ようと思っていました。そんなわけで今日は手始めにわくわく授業1〜4を見ました。

DVD>わくわく授業ーわたしの教え方 1 田尻悟郎先生の英語 1 (<DVD>)

DVD>わくわく授業ーわたしの教え方 1 田尻悟郎先生の英語 1 ()


自分所蔵なので見るのはもちろん初めてではないのですが,正直わくわくしました(笑)!


「生徒が難しいと感じるであろうことに対して,田尻先生はどんなscaffoldingを仕組んでいるのか」を観察しました。
ペアワークの活用,コインやクリスマス用品などのauthentic materialsなども確かにすごいのですが,
やはり目標のレベルに引き上げるためのそのscaffoldingに田尻先生の人柄が感じられ,「教師」を感じました。
初見の単語を聞いて書けるようにするための事細かなphonics指導を行いながら,何度も練習させて自信を与えている姿,
ALTの先生とのdebateで言い負かされないように,ふるさとの自然について実体験させたり生徒の良さを引き出したりしながら作文させることで説得力のある英文を口頭発表させる姿,・・・まさに一時間の中に伸長,達成,そして満足感を生徒が感じることができていました。


「登って来いよ!」ではなく,「目標まで一緒に登る」


授業中のscaffoldingには田尻先生の愛情が注ぎ込まれていることがよくわかりました。
自分の実践を深めていく際に,田尻先生ならどう考えるだろうか,そして目の前の生徒が伸長,達成,満足していくにはさらにどうするかをとらえていくことが必要だと改めて感じることができました。


理論的なことを実践に生かすには,「目標とする生徒像とその理論的な背景に裏打ちされた,メリットを全面に押し出す手立てに愛情を注いだscaffoldingを組み込むこと」を教師(生徒の力を伸ばし育成するもの)として考えることの大切さを今日は学びました。


ここを考えることに時間を費やし,楽しみを見出さないとなぁ〜〜〜!!!