部活指導から

 これから夏も本格的に始まりますが,本県中学校では夏休みになるとまず県総体が行われます。本番の一ヶ月後を見据え,ピークをそこに持ってくるには今週末辺りは一番きつい時期になっているのかもしれません。しかし,さらにそこから全国ブロック予選,全国大会となっていくので,さらにその上を狙っていくのに緻密なチーム運営をすることがとても重要だと思います。
 

 今日は,人手不足の解消のためのお手伝いをしに,広域規模の練習試合の審判をしてきました。この時期にある程度の力のあるチームとがっつり試合をして,課題を出しておくことが大切だと皆さん考えているようで。各県を代表するようなレベルの高いチームが集まっていました。下は鹿児島から福岡や佐賀,四国のチームまで・・・。良い指導者の下には多くの生徒が集まるのが定石となりつつありますが,異動になっていても生徒が集まり,相変わらずの良い指導がなされているのでしょう。これまでよく見かけてきた先生も多くいらっしゃいましたが,チームが変わってても相変わらず強い。


 生徒の動きを見ていると,身のこなし方がとても上手です。何ともこなれている。速い動きの中で,体を上手く使いこなし,考え,判断できる生徒がとても多い。といった具合にある程度こなれた生徒が5人そろえばそれなりのチームになるのですが,チーム作りの課題はいかにチームとして機能させるかという点にあるような気がしました。OFF面では1on1で上手くいかなかった場合に,一端止まって次を探す,DEF面では抜かれた時のヘルプが遅いなどということがよく見られました。審判をしていても,そこまで頑張ったのに,そこでファールしたらもったいないねぇ,ということがよくありました。OFF,DEF面での連動が上手くできているチームは見ていると,上手いね〜!よく鍛えられているなぁ!という感じです。


 今回客観的に見て思ったことは,中学生の試合では,ボディコンタクトが少ないということです。だから結局つまらないファールが増える。そんなところで勝負しないで,もっと頑張るべき所で頑張れよ!というのが今日の感想です。まぁ今日は久しぶりにバスケ会場の雰囲気を味わって,多くのことを思っただけですけどね。でも広い目で見ると,没頭していたときよりも感じる部分が多くあったのは事実です。


 全国で部活指導に一生懸命な先生がたくさんいることや,生徒がその中で必死に頑張る姿が今日はとても眩しく見えました。先生方の苦労は並大抵じゃないのに,特に評価もされない(特に負けたときは)し,趣味の世界としか言いようがない一種独特な感じはありますが(笑)。一方で,攻めろぉ!守れぇ!シュート〜!そうじゃないだろぉ!馬鹿あほ〜!ビシッ!云々という指導をされる方もいらっしゃいました。厳しさは間違いなく必要な要素ではあると思うのですが,目指す姿をわかりやすい言葉で伝えられる指導者が一流だと思いますし,自分もそのような先輩指導者がチームを強くしていくところを見てきました。中学生ってまだ発達段階の途中なので,一人ひとりの将来を見据えながら,これからの色んな指導をしていかないとなぁと学びました。


 さて,研究活動頑張るか!