教育力

ここずっと暇があれば読書をするように心がけております。おかげさまで買ったものの
大方の本を読み進めることができているんだけど・・・問題は、この本の内容ってどんなん
だったかな〜と思うこと!読んだは良いものの、その内容が頭に残ってないことって、
時間の無駄かな〜って思いました。ので、少しずつ(どこまで続くかは全くわからない)
Book Reviewをしようかな。本に良いこと書いてても、実践できないともったいないし。
どうせなら、ここに残しておくようにすれば目にも止まるし。ということでBook Review
第1回は、昨年読んだ、しかも良いことがたくさん書いてある齋藤孝先生の「教育力」。

教育力 (岩波新書)

この本は内容がとても興味深くて、研修会で名古屋に行ったときの行き帰りの飛行機の
中や空いた時間で読み上げたんだけど、中身が充実しすぎている!!良いことたくさん
あって、読んでいるときはなるほどねって思いながら読み進められるのに、読み上げたら
学びすぎて、整理が必要だなって思って早一年ちょい・・・。
第1回に是非ともまとめたいって思った本。


章立ては・・・
1 教育力の基本とは
2 真似る力と段取り力
3 研究者性、関係の力、テキストさがし
4 試験について考え直す
5 見抜く力、見守る力
6 文化遺産を継承する力
7 応答できる力
8 アイデンティティを育てる教育
9 ノートの本質、プリントの役割
10 呼吸、身体、学ぶ構え


Book Reviewで、この本の全体についてまとめるなんてあまりにもおこがましい
し、そんなことできるわけもないので、自分ができるところだけをチョイスして書くことに
しよう。今日は第1章について。


1 教育力の基本とは


・学び上手である

 私たち教師にとって教えることが日々の仕事であるが、教えることと同じくらい大事なことは
 教師は上手な学び手であるということである。学ぶことをやめている教師はおそらく授業を
 見てみると一目瞭然だろう。教師がやる気に満ちていて、向上心にあふれていれば、その思いは
 生徒にも伝わり、自分もそうなりたいと思うものである。


・学ぶことで喜びを得た場合

 経験を重ねた教師は教えるのが上手い、といわれることがあるが、全てがそうであるとは限らない。
 教えるという過程の中では、生徒の学習が進んでいるかどうかが重要である。そうでない場合、
 教えていることにはならない。学ぶことは面白い、という自覚したことがあるってことは、
 数学や物理の公式がなんて事象を易しく定義し、美しいものだろうなんて感動した経験があるって
 こと(齋藤先生流に言うと)。そんな経験は、生徒にそんなすばらしさに気付かせてあげられるこ
 とにつながっていく。でもそんな高度な内容ばかりではないけど、ちょっとしたことならたぶん
 ある。(笑)だからできないってこともないと思う。
 (英語を教える中でも、生徒が英語を使うことで、その素晴らしさを教えてあげる教師にならないと
 ね。そのための専門的知識を学ばないと!)


・専門的力量と人間的魅力

 教師として、自分が教える分野についての知識、専門性に卓越していることは非常に大切である。それ
 と同時に、生徒と色んな意味でコミュニケーションを図る人間性が重要だろう。生徒が教師のことを
 好んでいない場合、その教科を学ぶ意欲は確実に落ちる。教師の教育力は、教室の雰囲気、生徒の雰囲
 気を見ればすぐにわかることになる。


・恥ずかしいという気持ち

 ここは自分の話だけど、自分が通った高校には進学コースがあって、その中のすごく上位の方たち
 のクラスは、勉強ができない、わからないということは恥ずかしい、というか、勉強をするのは当たり
 前というクラスがあった。もちろん寝ている生徒なんて一人もいない。知識の量も半端じゃなかった。
 中学校の段階でそこまで求めるのは難しいかもしれないが、基本としてそんな雰囲気を持たせることは
 必要なことだろうね。



Book Reviewに書くことは全てではないので、このブログを見て頂いている方にとって一番良いのは、
本を見てもらうことだと思います。ここに載せるのはあくまで整理をするためなので・・・。