バッドマナーに対して

ここ最近車が不調を訴えたり,一人で車で移動すると高くつくと考えたりすると,必然的に電車での移動が多くなってきたなと思います。以前であれば,費用よりも利便性を求めていたのですが,移動するときには運転せざるを得ず,その点電車は何でもできますし,学習する時間としては最適・快適と言えます。


夏休みということもあり,電車の中では子ども連れのファミリー層が見られます。私は姪っ子馬鹿ではありませんが,一緒に電車に乗ったときには,行儀よく過ごしている様子が見られます。なので,いつも「よくできたね」と褒めさせて頂いております(笑)。


今日も,両親に連れられた子ども達(見た目年齢6歳,4歳の姉,弟)が途中から乗ってきました。入ってくるなり,車内の雰囲気は一変,子どもの騒ぎまくる声に「これは困ったぞ」という感じを醸し出しました・・・というのを客観的に見ていました。


弟「○○が食〜べぇ〜た〜い〜〜〜〜〜,ねぇマ〜〜〜〜〜マ〜〜〜〜〜!!」
母「(ガサガサ)少しだけにしなさい。」
多分姉と一緒に本を見ながら・・・
姉「あぁぁぁぁぁ〜〜〜ちょっとまってよぉ〜〜〜〜」
弟「ギャ〜〜〜〜」
姉「わぁ〜〜〜〜ギャ〜〜〜」
弟姉「奇声×10」
父「・・・・・・・」
終いには母親が本を読み出して
母「○※×◇□・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


車内の様子には多くの人は寝ているものの明らかに「イライラ」している雰囲気が感じられました。私も「イライラ」は感じましたが,それ以上に,こんな時にはどんな言葉をかけたらいいのだろうか,というか私の信頼するS先生ならどう言うだろうかと考えておりました。これも私に課された修行だと思ったものです。


パターン1
子どもに:「ここでは静かにしておくのがマナーなんだよ。周りを見て。みんな静かにしているでしょう。なので静かにしてね。」


パターン2
親に:「子どもが大変騒いでいて周りが迷惑をしていますよ(騒いでいるのはあなた方の責任です)。静かにさせて下さいね。」


って言う方が出てきてもおかしくない状況でした。叱責しても言った方も後悔,言われた方もいい気分はしないのだろうと思われます。


S先生は,いつも子どもに関わり,色んなサポートをされている大変信頼のおける先生です。S先生だったら子どもや親の気分を損害せずに,絶対に丸くおさめるはずなのでは??と思いました。そこで私は一つの結を出しました。「モデルを示す」です。そのような場で何かを言うと仮に想定したらということなのですけどね。


子どもの目線で。
少しおじさんに教えてくれる?どこまで行くの?そうなんだ。夏休みだからとてもワクワクしているよね。きっと楽しいことが一杯あるんだろうね。楽しんでね。本を読んでいるんだ。お利口さんだね。今は静かに本を読むとさらにお利口さんだよ。約束できる?


そんなイメージです。そんなことを考えていましたら,親子は最後までギャーギャー言いながら,電車を降りていきました(笑)。日頃の指導においても,「○○するともっと良いよね」と生徒に提案することが,叱責することよりも良いのでは?と感じてきました。叱責することももちろんありますが,叱責が広く通用するとはどうも思えません。自分のキャラではない,からなのかもしれませんが・・・。


ま,私自身「ちゃんとした大人」になれるように頑張ります。鍛錬鍛錬。