猫の首に鈴を付ける

最近朝晩の涼しさを感じることができるようになり,クーラーの必要のない生活に突入しています。先週までは寝苦しい夜だったのに,あっという間に季節が進んだような感じがします。今日まで東京から姪っ子が来ていたので,今日は最後の思い出作りに家族で葡萄や旬の野菜を産地に買いに行ったり,そこで美味しい物を食べたりしました。田舎にいる間に祖父母に色んな所に連れて行ってもらったり,美味しいものを食べたりして,それなりに楽しかったみたいです。


夏休みが空ける最後の週末ということで,例年であれば夏休みが終わる悲しさに打ちひしがれて?いるところではないかと思いますが,これからも特に変化のない日々を送ることになる私は特に気分的には何も変わりません!夏休みにはこれから授業実践を行うための打ち合わせを数度行いました。先週も自分の代わりに入ってくれている先生と話しながら,一通り終わった後は,日頃の悩み解決の会を開きました。といっても特に自分が解決の術を話すということではなく(そんなに偉くもないし),一緒に打開の方向性を探るための議論をしました。


・2学期にはペア・グループワークの活性化を図りたいのだけど,どうペア・グループを作るか
・教師が活動などで意図する方向性を発信し,生徒が「やってみよう」と納得することができ,教師の信頼を損なわない(不満を持たせない)言葉かけはどうすればいいか


授業を進める時に「教師が意図することが生徒の意にそぐわない」場合,そのことにより生徒のモチベーションが下がり,不満を抱いてしまい,学びが進んでいかないのではと思われます。その不満の矛先は教師に向かい,その教科自体の学ぶ意欲の減退に繋がりかねません。自分の言葉や考えた活動で生徒の意欲を損なうことがないように,投げかけワードや活動の仕組み方などについて常に気をつけなければ。・・・という気付きから,2学期の最初に生徒に取り組ませる活動を始めるときの投げかけワードを考えていきました。時間の関係上,これで!っていうところまでは辿りつきませんでしたが,ある程度の方向性を見出すことができました。たった少しの投げかけなのですが,その重要性は図りしれません。


話を深めている時には,色んなアイディアが出てきました。アイディアを出すまでは「言うは易い」のですが,実践を考えていくのは「猫の首に鈴をつける」ように難しいものです。しかし,そんなことに立ち向かっていくからこそ,教師としての個性が生かされ,自分自身にも,生徒のためにも良い効果をもたらすのではないかと思います。巷で色んな良いアイディアをすぐに手に入れることができますが,それをただ実践して上手くいった・いかなかったと判断していくだけであることが多々あったように思います。達人先生の単なるコピーにならないよう(それではきっと上手くいかない・・・ということは薄々感じつつ&もちろん達人先生は素晴らしい!こともとらえ間違えのないように加えつつ(笑)),SLAや授業フィロソフィーなどの知見を生かしながら「自分ならどうするか」「実践例を実践していくのに必要なこと」についてもっと考え,深めながら自己の授業力を高めていきたいと思っています。