ないものは作る
先週授業実践が終わり,これからはデータの分析や論文のまとめに入っていきます。授業実践では研究的な内容も然り,授業の指導技術的側面についても,先生方に何度も遠路足を運んで頂き,授業を見てもらいながら学んでいくことができました。自分の中でも,これまでには感じ得なかった授業の「手応え」を生徒の表情や活動の結果から感じることができたように思います。本当に実りの多い一ヶ月でした。日頃何気なく一時間をやり過ごしていた(恥)のですが,発言にしても,ねらいにしてもしっかりと適切なものであるかどうかを考えていかないとなぁと内省しました。授業という枠を使って今以上に生徒の能力を伸ばしていけるように学び続けていきたいと思いました。
というところからの派生でもあるのですが,以前ある学校の先生と話の中で,研究授業を見に行ってもその内容が著名な先生の授業を真似したものであったり,○○という本に載せられているものであることがけっこうあるよね,って語っていました。自分も○○県に行ったとき,そこで行われていた(その県で力があると認定されている)先生の授業は,ある本に書かれてあることの「完全なるコピー授業」であったことがありました。真似をすることについて批判をするつもりは全くありません。自分もそうこうしながらやってきたものですから。適切な目標の達成のために,目的を持って活用することが重要だと思いました。自分の今年の研究にも同じようなことが言えます。目標の達成のために,必要な理論を上手く取り入れて活用することが,自分自身のオリジナリティーになるのだと思いました。
昨日のフォーラムでも山岡先生や奥住先生の発表では,先生方なりの取り入れ方でオリジナリティーにあふれる実践例が紹介されていました。だからこそ面白く聞くことができたのだと思います。長沼先生のcan-doリストに関する発表も先生の考えを聞いて,それが面白いからこそ興味がそそられました。今までにあるものを取り入れながら,新しいもの(ないもの)をCreate することが大切だと常々感じます。ある車の修理番組(ディスカバリーチャンネル)で,一般的には直せないような古い車のベアリングの中の部品を外して修理し新しいものに変えるという回をたまたま見ました。古い部品を外す機械がないということで,それの部品にあうように溶接して作りだして見事に手際よく修理していました。ないものは作るというコアな(笑)部分を見た気がします。英語授業でも自分の個性を生かしながら取り組みたいなぁと思いました。また「リフレクティブな英語授業をめざして」「成長する英語教師をめざして」を読み返さないとな〜!